星の向こうできみを待っている。
「そういえばさ…」
何かを思い出したかのようにつぶやく颯斗。
確か、前にもあったような…。
「ロビーに飾ってある笹、今年は書いたんだな」
「見つけたの?」
一度颯斗から離れて尋ねる。
既に多くの患者の願い事が付けられてる。
それにあたし、バレると恥ずかしいから名前書かなかったのに…。
「『すべての人が幸せになれますように』だろ?」
自信満々のドヤ顔。
「…あたり」
なんか、悔しいな…。
こんな簡単に、バレるなんて思ってもみなかった。