星の向こうできみを待っている。
18歳
「希愛ちゃん、まだ苦しい?」
誕生日まであと3日。
そんな日のことだった。
「ちょっとだけ、苦しい…」
元気な日が続いていたのに、今日は今朝から体調がすぐれなかった。
朝食は食べれたけど、数十分後には戻してしまい、その後起こった動悸がやっと落ち付き始めたところ。
新しくつけられた点滴。
看護師さんは、することだけ終えるとすぐに出て行っちゃった。
忙しいのか、いつもバタバタしてる。
それなのに、1人きりの病室はとても静か。
「…あと少し、かぁ……」
雲一つない青空に視線をやるとぽつりとつぶやいた。