星の向こうできみを待っている。



……​───ピクっ



「……え?」



今、微かに希愛の指が動いたような気がした。




「…希愛っ!?」


思わず、希愛を呼んだ。



「……は、……や、と……?」



小さく唇が動いたあと、ゆっくりと目を開ける。



その瞬間、何かを急速に駆け上がるように、体中が熱くなった。


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