星の向こうできみを待っている。





「それじゃ、またね」


「また、"明日"な」


わざと、明日の部分を強調させる颯斗。



あぁ、この時間が1番嫌いかも。

また会えると分かっていても、お別れなんてしたくないよ。



「待って」


思わず、呼び止めた。


「なに?」


「ちょっとこっち来て」



ベッドの前まで来ると、しゃがんで、下からあたしを見上げる。


「どした?」


「ちょっと目、つぶって」


きょとんとする彼に「いいから早く」といって、目をつぶってもらう。



そして、ちゅっと、甘いリップ音をたてて彼の唇にあたしの唇を重ねる。


その瞬間、閉じていた彼の目が開いた。
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