星の向こうできみを待っている。



颯斗へ


あたしは、颯斗に伝えたいことがたくさんあります。だけど、それを全部伝える時間が、あたしにはないみたいです。


だから、こうして手紙に書くことにしました。



あたしたちの出会いは、まるで、神様がイタズラをしたかのように突然だったよね。


あの時は、この出会いにこんなにも感謝するなんて思いもしなかった。きっと、颯斗も同じでしょ?




好き。

大好き。


愛してる。


もう十分かもしれないけれど、何度だって伝えさせてください。


あたし達が過ごした時間は、1年間だけだったけれど、その1年で一生分の恋をしました。一生分の幸せをもらいました。


お互い不器用なりに頑張ったよね。


確かな愛を育てたよね。
< 394 / 397 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop