星の向こうできみを待っている。
手紙はそこで終わっていた。
希愛を思えば思うほど、胸が苦しくなる。そして、その苦しみは、涙となり頬を幾つも伝った。
瞼を閉じれば、鮮明に思い出せる。
希愛の泣く顔も。
照れる顔も。
笑う顔も。
全部、好きだった。
どれだけ記憶たどっても、こんなにも好きになった人は希愛だけだ。
きっと、これから先も変わらない。
なぁ、希愛。
70年後、80年後、100年後。
あるいはもっと先かもしれないけれど、絶対に見つけるから。
俺が愛した人を。
忘れられないくらいの、恋をした人を。
END