星の向こうできみを待っている。

「えっと…。星宮 希愛…です」


「希愛ちゃんって颯斗の彼女?」



か、かの…!?

いきなり何聞くの!?



「希愛ちゃん顔真っ赤。ということは!?」


「おっ?」


「颯斗にも春が来たんだな」


「今まで彼女つくらなかったからどんな子がタイプかと思ったら清楚系か」


げらげら笑う人たち。


最初見た時は怖いと思った。


だけど、颯斗の知っている人だと分かったせいか、そんな恐怖どこかに飛んで行ってしまった。



「あたし、彼女じゃないですよ」


怖くないと分かったら、結構普通に話せた。

なんだろうね…。

見た目は颯斗と同じなのに、中身は全然違う。

颯斗はこんなに大きな声も出さないし、積極的に話そうともしない。


それなのに、どこか似ているから不思議な気持ちになる。

< 47 / 397 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop