星の向こうできみを待っている。
「まぁ女1人だとつまんn…ゴホン、希愛ちゃんがさみしいといけないからな」
「つーか、お前ら合コン行くんだろ。そっちの女と遊べ」
「俺らが成功したことないの知ってんだろ」
「この前だって、お前が来たら勝てたかもしれねぇのに!」
「知らねぇよ。俺、関係ないし」
あたしの知っている颯斗は優しい人。
こんな風に冷たく言い放つことはない。
あぁ、あたし颯斗のこと本当に何も知らないんだなぁ。
こんなに仲のいい友達がいたこと。
こんな顔をする彼だって。
何ひとつ知らなかった。
「希愛?」
「ん?」
「大丈夫?ぼーっとしてるけど…」
「全然平気だよ。みんな、元気で楽しそうだなぁって思ってさ。あたしも、遊んでみたい…」
「颯斗!希愛ちゃん俺たちと遊びたいって!」
「だから!!「分かった!」」
金髪の男の子が何かを思いついたかのように、颯斗の言葉を遮った。
それと同時にみんなの視線が彼に集まる。