星の向こうできみを待っている。


……。
…………。


そして始まる沈黙。

いつもなら何ともないはずなのに、どんどん気まずくなる。

ちらっと颯斗の方を見ても、こっちを向いてくれない。

声を出そうにも、震えてうまく出せない。

どうしよう…。


「悪かったな」


沈黙を破ったのは颯斗の方。

なんで颯斗が謝るの?

悪いことしてないじゃん。


気まずい雰囲気は変わらないまま続く。

…ヤダ。

いつもみたいに楽しい会話がしたい。

話しているだけで、気持ちが楽になるような…。
< 57 / 397 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop