星の向こうできみを待っている。

「あのさ…!!」


気づけば叫んでいた。

颯斗は、一瞬驚いたような顔をしたけど、すぐにいつも通りの表情になる。


「なに?」


返ってきたのは、感情が読めない一言。


「その…ありがとう」


何に対してか分からない。

ただ、頭の中をリピートする単語に胸が苦しくなって。

同時に目頭が熱くなった。

死ぬことなんて怖くない。



それなのに、どうして…。
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