星の向こうできみを待っている。
「…大丈夫か?」
目を細め、まるで睨まれているみたい。
だけど、その見た目とは裏腹に優しい温もりのある声。
だからなのかな…。
思わず笑っちゃった。
だって、そんな怖い顔して聞くことじゃないでしょ?
ただ、彼はそれが気に入らなかったのか、「チッ」と舌打ち。
「平気だよ。いつものことなの」
不機嫌な彼を無視して、返事をするあたし。
病院の関係者以外の人と話すのなんていつぶりだろう…。
「おねえちゃん…」
その時、男の子に呼ばれた。か細い声に鼻は真っ赤。大きなまん丸の目には、涙を溜め、一度でも瞬きすればこぼれ落ちてしまいそう。