星の向こうできみを待っている。
「冗談…だよね…?」
数秒後、ゆっくり目を横にそらし訊いてみた。
颯斗があたしに本気で告白するはずない。
現にさっきだって、『友達』って言ってた。おまけに、颯斗の友達が『告白?』って訊いたら、『ちげーよっ!』ってはっきり否定していたもん。
それにあたし、颯斗に好かれるようなことしてない。
どちらかというと迷惑かけてばかり。
そんなあたしのことなんて…。
「冗談…なんかじゃねぇ…」
今にも消えてしまいそうな颯斗の震えた声。
こんな声初めて聞いた。
ドクンって、心臓が嫌な音をたてる。