星の向こうできみを待っている。
あれから2週間。
あの告白の翌日から体調が悪くなり、大部屋には戻れなかった。
顔を見ても気まずくなるだけだから、ちょうど良かったのかもしれない。
コンコン
静かな病室に響くノック音。
前まではすぐ反応していたけど、颯斗じゃないと分かっているから、視線を窓の外に向けたまま動かすことは無い。
あの日以来、颯斗はこの病室に来ていない。
嫌われちゃったかな…。
もう、顔見たくないのかな…。
いろんな考えが頭の中によぎる。
ただそこには、プラスの考えは1つもない。あるのはマイナスの考えだけ。
どれだけ近づいても、距離は変わっていなかった。 あたしの勘違いだったんだ。所詮あたしたちは、薄っぺらい関係でしかない。