星の向こうできみを待っている。
颯斗がいない毎日は昔と同じ。それなのに、気持ちだけは全然違う。
初めて、1人きりの病室が寂しいと思った。誰かに会いたいってこんなにも願ったことは無い。
こんな想いになるなら、出逢わない方がよかった。その方が、きっとお互い幸せだった。
◇
いつの間にか、空はオレンジ色になっていた。
気が付けば、朝で。
気が付けば、夕方。
気が付けば、日付が変わっている。
そんな毎日しか過ごせない。
颯斗がいた日々は、毎日が幸せで。笑ったり泣いたり、生きているって感じがした。
それなのに、1人ぼっちの病室は生きているのか死んでいるのかさえ分からない。