星の向こうできみを待っている。



颯斗がいない毎日は昔と同じ。それなのに、気持ちだけは全然違う。


初めて、1人きりの病室が寂しいと思った。誰かに会いたいってこんなにも願ったことは無い。



こんな想いになるなら、出逢わない方がよかった。その方が、きっとお互い幸せだった。






いつの間にか、空はオレンジ色になっていた。


気が付けば、朝で。

気が付けば、夕方。

気が付けば、日付が変わっている。


そんな毎日しか過ごせない。


颯斗がいた日々は、毎日が幸せで。笑ったり泣いたり、生きているって感じがした。


それなのに、1人ぼっちの病室は生きているのか死んでいるのかさえ分からない。


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