星の向こうできみを待っている。
「会いたいよ、颯斗…」
始めはただの話し相手でよかった。
人生の思い出の1つでよかった。
それなのに、今は違う。
もっと、別の関係を求めている。
いつの間にか、あたしの中でかけがえのない存在になっていたんだ。
会いたいって思うのも、話したいって思うのも颯斗だけ。
ここにいて欲しい…。
どこにも行かないで…。
「あたしも、大好きだよ………」
声に出した言葉は、誰かに拾われることなく、静かに消えた。
今さら遅いかもしれない。
だけど、伝えたい。
傍にいて欲しい。
颯斗は、あたしが死ぬと分かっていても伝えてくれた。この言葉を伝えるのに、どれほどの勇気がいっただろうか。きっと、あたしが予想している以上に、颯斗も苦しんだはずだ。