星の向こうできみを待っている。
今まで、恋なんて知らなくて。
ピンク色のふわふわした気持ちを恋と呼ぶ。
そんな単純なイメージしかなかった。
好きな人と笑いあって、毎日が幸せいっぱいで。
だけど、本当はそれだけじゃなかった。
そばに居るだけで心が温かくなって、時には、胸が張り裂けそうなくらい苦しくて、会えない間が、辛くて寂しい。
そんな気持ちを、恋と呼ぶなら、
この気持ちは間違いなく“恋”だ。
確信なんてない。
ただ、ほんの少しの可能性。
ベッドからを出ると、向かったのはユウくんの病室。