星の向こうできみを待っている。
本当は会うのが怖いだけ。
それなのに、2人を理由にして。
あたし…最低だ。
弱虫、意気地なし。
ここで帰っても忘れられるはずない。
何も変わらない。
気づけば、頭の中は颯斗のことでいっぱいで。
また、1人苦しんで。
拭われることの無い涙を流して。
そうなるって分かりきっているはずなのに、まだ悩んでいるあたしがいる。
結局、病室には入れなかった。自販機でウーロン茶を買い、ロビーのソファに腰掛ける。
「なに、やってんだろう……」
買ったばかりのウーロン茶はまだ冷たく、腫れた目を冷やすのにちょうどよかった。