星の向こうできみを待っている。
「おねえちゃんが…っ!おねえちゃんがいたくないって…いったから……。うそつき…っ!ユウくんが…ねてるあいだに…おわるっ…て…いったのに…っ」
嗚咽を漏らしながら、叫ぶように訴える言葉は、まるで鋭い刃物のようにあたしの胸に刺さった。
下唇を噛みしめ、込み上げてくるものを必死に堪える。
辛いのはユウくんの方なのに。
あたしが泣くのは違うのに。
あんな無責任なこと言うんじゃなかった。
楽な治療なんてない。
そんなこと、あたしだってよく分かっている。それなのに、どうしてあんなこと言ってしまったんだろう…。
どれだけ後悔しても、あの時の言葉は取り消せない。時間だって戻せない。
“ごめんなさい”
ただ、この言葉を、心の中で言うことしかできなかった。