だって、好き
だから好きなのかな。友達として、ちゃんと。
「今と同じだよ、奈湖は?」
「ええええええ!!どうしよう!咲の前だ!やった!」
「ほんとに?!やったー!」
両手を広げて謎のハグの後も、ツインテールを揺らして喜ぶ奈湖は本当に可愛い。
それにしても、二回連続で窓際の1番後ろの席ってかなりついてる。
おまけに奈湖までいるなんて、絶対楽しいんだよね。
「はい、席移動してー、すぐ授業やるよー」
喜ぶ間も少なく、鬼の数学教師が声を張った。
みんなが机を移動させ始めて、奈湖も自分の机を取りに戻った
その時だった。