愛しの先生〜キラリ輝くリング〜【上】
愛しの先生
………えっ……
辿り着いたのは、薄暗くて人通りの少ない所…
「…先生…此処って…」
あたし達の目の前にはだかる大きなホテル…
「…行くぞ。。」
いつもより強く握られたあたしの腕…
先生…怒ってるの?
「先生…帰りたい。。」
あたしはめいいっぱいの体重をかけて先生の足を止める。
「……帰らせない。絶対に」
先生はそう言ってあたしをホテルの中に連れて行った。
ガチャン
「…先生!……先生!!」
「…何で…何で信じてくれないの?」
ボフッ
先生はベットに倒れこんだ。。
「だって嫌だもん!先生があたし以外の女の人と喋ったり、食事……わっ!!」
ボフッ
先生に手を掴まれてあたしもベットに倒れた。
「……俺は、お前だけって言ってんのに……何で信じてくれないの?!!」
初めて見る先生の不安な顔…
「昨日言ったばっかじゃん!」
先生は、あたしの首に手をまわしてあたしを抱き締めた。
その力は、とても弱かった……