恋する剣士
明は、顔を少し上げ
明を男だと言った者へ視線をやる


「男だと言ったことはない
証拠が見たいなら、ここで着物を脱いでも構わぬ
だが…
慶喜様の側室となる私を辱めるのだ
慶喜様を愚するも同じ
其方… それなりの覚悟があっての言葉であるか?」


言葉使い、所作、すべてが女らしく

そして、姫らしかった



「刀を持て」


明の指示で昴が現れ、刀を抜いた


明が、帯に手をやる


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