恋する剣士
昴と離れたくない

勝手なことをして、約束を破り
牢に入って、許された気になっていた

昴が責任を感じて、頭を下げる姿に
今更ながら、本当に悪い事をしたと反省する


「婚約を白紙にしたのは、俺です
姫の顔を腫らせば、断られると思いました
姫の気持ちも聞かず、喜ばぬ婚約をすすめて
あげく、姫に暴力を… 申し訳ございません!!!
いかなる罰も受けます!!!」


こんな、わたくしを庇い
罰を受けようとする
昴は、こんなに大事に思ってくれているのに…



「もうよい」



御所の離れ、昴と2人、そこから出ることを禁じられた

昴は、黙々と武具の整備をした

わたくしは…

何もすることがなく
ただ、ひたすらに外を眺めた




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