恋する剣士
「姫に男がくっついているのは、いかがなものでしょう」



侍女の中でも偉い人なのだろう
慶喜様に意見した


「わたくしは、他に世話人を連れておりませんし
昴のことは、承知頂いていること」


「あら!?まあ!どこの姫か存じませんが!
男を連れ回して嫁ぐなど、慶喜様が笑われます!」


「申し訳ない、俺の配慮が足りず
姫のそばを歩かぬよう気をつけます」


「昴!」


「姫、お呼び頂ければいつでも参ります!」




片時も離れたくないのに…





わたくしを披露するにあたり

男性陣には、どうにか認められたが
女性陣には、かなり嫌われたようだ











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