恋する剣士
その夜


慶喜様がわたくしと話がしたいと呼び出しがあり
部屋に行けば


あの侍女がおり


「アキラ様との縁談は、考え直していただきたい!
聞けば、人を斬ったこともあるそうな!
慶喜様の子供を産むに相応しくないかと!!」


「そのようなことを其方に言われる筋合いはない!」


慶喜様が、言葉を強めた



わたくしは、頭を下げた


「彼女の言い分もわかります
わたくしは、慶喜様の子供を宿すことは辞退致します」


頭を上げると侍女の勝ち誇った顔


慶喜様は、とても不機嫌な表情で

「姫と2人にしてくれ」

そう言ったが


「まだ、結婚前です
このような夜に2人というのは、困ります」


慶喜様の意見も聞かず、部屋を出た









< 137 / 182 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop