恋する剣士
時が経つことで
明の気持ちが持ち直すことを信じていた



1ヶ月後

慶喜は、廊下に明の姿をみつけ近づく


「っ!! びしょ濡れ…
其方は、なぜちゃんと髪を拭かぬ!」


明から手拭いを奪い髪を拭く


「やはり、世話人をつけよう!」

「慶喜様… 雪が…」

「どうりで寒いはずだ!部屋に火鉢はあるか?
なければ用意しよう」

「いらない、慣れてるから…」

「雪国の育ちでもないのにか?」

「わたくしは、普通の暮らしをしてないの…
川で水浴びしたり、山で野宿したりしてたから」

「昴と一緒にか」

「はい」





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