恋する剣士
物思いに耽っていると男が戻り

明を抱え、布団の上に座ったままの慶喜に首を傾げる


「そのまま寝る気ですか?」

「あ、すみません!」


慶喜から離れ、左手を扉の方へ


「どうぞ、部屋にお戻り下さい!
嫁入り前ですから、男の方は困ります!
さぁ!お休み下さい!」


2人が、呆れる
男が盥を置いて慶喜の近くに灯りを近づけた

「何かありましたら、いつでもお呼び下さい」


「あぁ、ありがとう」


男が部屋を出る


「慶喜様もお休み下さい」

「眠れないのだろ?話そう」


明を抱え、布団をめくり壁を背に布団を明と自分にかけた


「寒くないか?」

「熱いくらいです」

「これだけ熱があればな…」




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