恋する剣士
それは、本当にうっかり眠っただけだった





「きゃあー!!!!!」







水風呂で意識のない明を発見した侍女が悲鳴を上げ
駆けつけた男が、オロオロする
裸の明を見たからだ


騒ぎに通りかかった慶喜の側近が
すぐに着物を明にかけて、水から引き上げた


「医者をよべ!火鉢を姫様の部屋に持ってこい!!
姫の着替えを頼む!急げ!慶喜様を呼べ!!」



唇を紫色にした明を横抱きに部屋へ走る
廊下には、ヒタヒタと水が落ちる





慶喜が見守る中、明が目を覚ました


側近が、侍女らを睨む
「姫様にもしもの事があれば
なんとするつもりだったのだ!?」


ぼーっとしつつ、状況を把握した




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