恋する剣士
明が昴と呼ぶ男は、再び城に侵入した

捕まえようと必死になる男達

そんな男達とは違い
あっさりと男の前に立ちはだかる明


「昴!」


男が明に手を伸ばす

ガッ

首を掴まれ

「お前は、いかれてる
俺は、昴じゃない!
お前は、普通じゃない!!!」


「姫!!」


ようやく追いついた男達に捕まらないよう
素早く塀を越えていった



「姫、ご無事ですか?姫?
おい!姫様をお部屋にお連れしろ!!」




明の様子がおかしいのは、明らかだった







「明、何処が痛む?」


慶喜が首の痣を見つけた

「なんと酷い!!」

「違った…」

慶喜が明の声に耳を傾ける




「昴じゃなかった…」












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