恋する剣士
泣き疲れて目覚めた翌日


食欲がないと寝込み続け
心配する侍女らの顔色を伺い

夕餉は、少し食べた


翌朝


無理して食べるが厠で戻した

婚礼の打ち合わせのため
広間に行くと

明は、キョロキョロと周りを気にし
座るとカチコチに固まりぎゅっと扇を握ったまま、プルプル震えはじめた


話が進み、明に意見を聞くと



「あ… はい…」



まるで話を聞いていなかった



その場にいた全員が、昨日のことが原因なのだろうと
昴の話題を避けた









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