恋する剣士
部屋に戻ると


「休みます…夕餉は、結構です」

「では、布団を」


サッと布団が敷かれた


「そばにおりますので、声を掛けて下さいね」

「……はい」



いつもの壁に背中を預け、ズルッと落ちる




ーーーわたくしは、普通じゃない









布団を眺めて、呆然としたあと


ーーー布団で寝ないと!!!


慌てて布団へ

全身がガクガクと震える



「姫様、お水をお持ちしました
入りますね」


明を心配した侍女が水を持って来たが
明の様子に驚き



「誰か!!!医者を!!!
姫様!しっかり!!!」



真っ青な顔で全身を震わせていた









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