恋する剣士
明を診察した医師が慶喜や家臣、侍女を
別室に集めた


「姫様は、心労重なり
病んでおられます」

「どこをだ!?」

「心でございます
過剰なまでに他人を気にしておいでです
自身を見失っており、会話が交わせない
このままでは、お体に障ります」


「どうすればよいのですか!?」


「癒してさしあげる他ありません」




医師が退室した後




話し合いをしたが、癒す方法がわからない




「新選組に来て貰おう…」



慶喜の言葉に、皆が頷いた




「姫様… 可哀想…」




侍女の言葉が、慶喜には痛かった








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