恋する剣士
桂が国の理想を

新選組の志を近藤が語る


酒に酔い、騒ぐ永倉や高杉



男達と離れ、飾られた紅葉のそばで
明と駒乃が楽しそうに談笑



宴がお開きになろうかという頃

駒乃がシクシクと泣き出した


「あっーー!!アキラ!!
てめぇ!!泣かしてんじゃねぇぞっ!!」

「違います! 嬉しいんどす!
明はんの気持ちが嬉しおすのや!」

「明?」

「あぁ、高杉
アキラじゃなくて、明が本当の名だそうだ」

「へぇー」


桂に教えられても、あまり興味なさそうな高杉



「アキラ!! どっちにしろ、お前が泣かしたんだ!
ほら!こっちに連れてこい!一緒に飲もう!!」

「えー、晋作君とは飲みたくない」

「てめぇ!!女を泣かせて、のんきな!!」

「すんまへん!高杉はん!もう、泣いてまへん!
明はん、一緒に飲みましょ!ね!?」

「駒乃が言うなら!」



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