恋する剣士
この日の明は、良く微笑んだ

駒乃が明を見る目が、変わっていた
恋ではなく、友に変わった

それに気づいた永倉が
明にコソッと耳打ちする

「女だと、うち明けたのか?」

「言ってないけど、わかったみたい!
名前も… なんでだろ?」

永倉が察した

ーーー俺らの見る目が、女を見る目だからか…
   

「さぁな、女同士、気楽に話せて良かったな」

「そうだね 気楽だね
駒乃には、警戒せずにいれる」

「俺らにも、そうしろよ
気楽に、新選組に入れば?」

「…新八君 変わらないね
道場の新入りに、声掛けてた」

「おう、居心地良くしてやりたくて」

「ありがとう
居心地良かったよ」

「ふっ 明、あんま喋らなかったくせに」

「んー、面倒くさいから」

「ははっ」

ーーー明ともっと話したい





   







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