恋する剣士
紅葉が満開になった頃

土方と君菊 永倉と小常 原田が町娘のマサと
恋仲になった




桂が、故郷に一時帰省することになり
高杉が見送る


「アイツが戻って来たら、桂さんが戻るまでいるように引き留めておくよ」

桂が、微笑む


「喧嘩が絶えないだろうね」

「アイツが突っかかってくるんだ」

「はいはい」



適当に手をヒラヒラさせ、背を向ける


「いってらっしゃい」

「いってくるよ」








島原の一室


新選組の宴が披かれた


窓を開けていたため
酒を飲み、騒ぐ姿が遠くの屋根に座っていた
明によく見えた



「や! 久しぶりやな?」


明に声をかけた山崎は、返事を返さない明の視線を追う


「わっ 丸見えやん!はぁー酔っ払ってんなぁー!」


偶然通り掛かり、明を見つけたのだ



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