恋する剣士
そして
穏やかな春の陽気

幹部会議中の静かな新選組屯所の廊下をドタバタと走る足音
土方が、額に血管を浮かせる
怒鳴る支度は、十分

スパッーーーーン!!!


「るっっっ!!!!!「大変だ!!!」」

土方の声より、さらに大声で佐々木が叫ぶ

ゼェゼェと肩を上下させ、汗だくな様子に緊張が走る


「つ… 捕まった… 明が、捕まった…」



全員が、佐々木の様子で良くない想像をする


「まさか… 拷問を…」

「いや…」


息を整え、手拭いで汗を拭く



「長州だ!長州に捕まったんだ!」

「それなら、桂に頼めばなんとかなるでしょう」


近藤が肩力を抜いて話す



「……お前ら
まだアイツらと付き合いがあるのか!?」

「……まあ」



山南がニコリと笑い後ろ頭をかいた





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