恋する剣士
本命は、池田屋で報せを聞いた土方が池田屋に到着した頃
時を同じくして、応援を頼んでいた会津藩が到着

ーーーって事は… 中は、近藤さんらだけ…
   手柄の横取りなんてさせねぇよ


「ここは、新選組が制圧した!
手出し無用にございます!!!
どうぞ!お引き取り下さい!!」


「何を-!?」



新選組を見下している
そんな者達へ
堂々とした土方の振る舞い

それは、彼らをイラつかせるに十分だった


「会津の捕り物を新選組が邪魔だてするか?
それなりの覚悟があるのだろうな!?」


凛とすました土方は、退くものかと仁王立ち

睨み合いが続く


お互い退く気は無い


「ここは、新選組の手柄
あんたらの手柄は… どうぞ…」


土方の前にスタッと舞い降りて、会津に両手を出す




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