恋する剣士
縄を掛けられた明がポンと部屋へ

会津藩の者を退かせると
スルリ
明が縄を脱ける


「すまんな 手荒な扱いを控えるよう言ったんだが」

「いいよ で? 何?」

「新選組が一目会いたいと言うのでな」

「会いたい?」


心底不思議そうに、近藤らを見る


「じゃあ、もういい?」

「まぁ ここに座れ」

容保が隣をポンと差す

「はぁ~面倒くさい」


しぶしぶと隣に座る


「あんまり関わりたくないんだけど」



近藤らをチラリとも見ない
明の様子



「そう邪険にするな
其方を案じて、来たのだ」

「案じることないよ
だって、容保と親しくしているって
只三郎君から聞いているはずだし」

「それでも、一目会わねば安堵出来ないものよ」

「ふーん」




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