あげます、ココロ以外。
「敬語も忘れんなよー、蜜。」

「はーぃ・・・えっ?!」

「ん?」

耳がカッと熱くなった。
先ぱ・・・響の声を私は聞き逃さなかった。

今、下の名前で・・・!

「何で、私の・・・名前・・・?」

「蜜が俺の名前呼ぶなら、俺もって・・・」
「そうだけど、そうじゃなくて!何で知って・・・」

ビックリした、急に呼ばないでほしい。
跳ね上がってしまった心臓を服の上からさすって落ち着かせる。

ずっと突然な行動の響に、この心臓はこれから先大丈夫かな?と、不安になる。

「はあ?!・・・名簿で調べたって言わなかったか?」

「あ、」

そういえば、言ってたなそんなこと。

「何だよ、別にいいだろ?呼び捨てで」

「は、はい。じゃなくて・・・うん。」


これは慣れるまで時間がかかりそうだなあー。


響もそんなことを考えていそうな顔で呆れたため息を吐いた。
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