あげます、ココロ以外。
「証拠になるから残しとけよー、充!」

「了解っす!」

他の着替え持ってくる。と言いながら響は別の部屋に向かった。充は、映像を他のファイルに移してパソコンにロックをかけた。

さっきも思ったけど、あのなんともない様子に見える感じは何なんだろう?

まるで、慣れてるみたいな・・・。

「ねぇ充」

「はい?」

「もしかして、響にとってストーカーって日常?」


いや、まさか・・・。


「そっすよ?」

そんなサラッと?!

「・・・マジですか?」
「マジっすよ?」

何、だって・・・?

ここで本当は驚きが最初にくるものだけど、それは少しだけで納得してしまった気持ちがはるかに上だった。

「まあ、ここまで酷いのは俺が来てから初っすけどね?」

あ、なんかホッとした。
少しは、普通の場面がある気がして。

ん?慣れてるなら私いらなかったんじゃないかな。
いや、でもこんなに酷いのが初めてだから人手がいるのかもしれない。


また、謎が増えた。
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