あげます、ココロ以外。
「俺さ、あのCLUBで働いてんだよね」
「へー・・・えーー?!アウトですよね?!」
「うるさいぞ」
生徒会室で私たちは、壁を背にして少し距離を取り並んで座った。
昨日の経緯を話すために。
「1ヶ月ぐらい前だったか、俺の所有物にイタズラされるようになって・・・」
「どんな?」
「キーホルダー無くなったり、『私の響』って手紙があったり。」
さらっと言う横顔を驚きのような拒絶のような感情で凝視する。先輩は、爪をいじりながら真顔で続けた。
「で、1週間前にオレンジの百合の花束が置いてあってさ。まさかなと思って花言葉調べたら・・・」
「調べたら・・・?」
先輩は、ポケットから携帯を取り出して画面を私に突き出してきた。
そこには、オレンジの百合の写真と文字があり、私がそれを認識する前に声が聞こえた。
「『憎悪』だった。」
鳥肌が立った。
いやいやいやいや!!愛が憎しみに変わったってこと・・・?
怖すぎでしょ?!
自分の腕をさする私の反応を見ると、携帯をポケットに戻して、私を指さしてきた。
「そんな時に見覚えのあるお前が来たから、勘違いした。以上!」
言い終わると同時にこの場を一括するような手を叩く音を鳴らした。
「なるほどー・・・いや!以上じゃない!
じゃあ、私はとばっちりを受けたと?!」
「そうだな。悪かった。」
「あんな怖い思いしたのに『悪かった。』で終わらせないでください!!」
ストーカーからの怒りか、先輩からの怒りか、立ち上がって先輩を見下ろす。
「怒ってるのに、敬語は使うんだな」
「その冷静さ、今いらないですから!!」
「それよりさー」
「人の話聞いて!」
「泊まる場所って、結局何なの?」
今度は、私の番だとでも言いたげな顔に声が詰まる。
「・・・っ関係ないって言ったじゃないですか」
「へー・・・えーー?!アウトですよね?!」
「うるさいぞ」
生徒会室で私たちは、壁を背にして少し距離を取り並んで座った。
昨日の経緯を話すために。
「1ヶ月ぐらい前だったか、俺の所有物にイタズラされるようになって・・・」
「どんな?」
「キーホルダー無くなったり、『私の響』って手紙があったり。」
さらっと言う横顔を驚きのような拒絶のような感情で凝視する。先輩は、爪をいじりながら真顔で続けた。
「で、1週間前にオレンジの百合の花束が置いてあってさ。まさかなと思って花言葉調べたら・・・」
「調べたら・・・?」
先輩は、ポケットから携帯を取り出して画面を私に突き出してきた。
そこには、オレンジの百合の写真と文字があり、私がそれを認識する前に声が聞こえた。
「『憎悪』だった。」
鳥肌が立った。
いやいやいやいや!!愛が憎しみに変わったってこと・・・?
怖すぎでしょ?!
自分の腕をさする私の反応を見ると、携帯をポケットに戻して、私を指さしてきた。
「そんな時に見覚えのあるお前が来たから、勘違いした。以上!」
言い終わると同時にこの場を一括するような手を叩く音を鳴らした。
「なるほどー・・・いや!以上じゃない!
じゃあ、私はとばっちりを受けたと?!」
「そうだな。悪かった。」
「あんな怖い思いしたのに『悪かった。』で終わらせないでください!!」
ストーカーからの怒りか、先輩からの怒りか、立ち上がって先輩を見下ろす。
「怒ってるのに、敬語は使うんだな」
「その冷静さ、今いらないですから!!」
「それよりさー」
「人の話聞いて!」
「泊まる場所って、結局何なの?」
今度は、私の番だとでも言いたげな顔に声が詰まる。
「・・・っ関係ないって言ったじゃないですか」