嫌いの反対
正直行きたくは無いけれど、ちゃんと向き合わなきゃ行けない場所の1つ。
学校に近づく度に増えていく生徒。
それに比例するように聞こえやすくなる悪口。
下駄箱に着く頃には私のことを見てない人なんていなかった。
「ねえ、なんであんたが来てんの?もう席ないよ?」
キャハハッと付け足して女子は笑い合う。
「そっか」
私は冷静にその場を切り抜けようとする。
「てめえ舐めた口聞いてんじゃねえよ」
どこをどう取ったらそうなるんだろうか。