嫌いの反対
私は脳に描いた謎の迷路をたどりながら、波留多の後に続く。
久しぶりに入った教室。
…意外にも、まだ机はそのまま健在していた。
なんか、机の上に花瓶あるけど。
花、飾ってあるけど。
はぁ、なんという嫌がらせ。
頭にきた私はズカズカと波留多を置いて、自分の机に向かった。
クスクスと笑い声が頭に響いてくる。
ムカつく。腹立つ。
私が何したっていうの。
机の前に来た私はそのまま花瓶を手に取って