嫌いの反対



心配とは程遠い…怒りの顔。





「波留多が大袈裟なんだよ、ちょっと花瓶割っちゃっただけ」

「割っちゃっただけってなんだよあれは大惨事だ」

「もー波留多に言ってないでしょ」



隆琦は波留多の名前を出した瞬間あからさまに悲しい顔をしたけど…この人もつかめないな。




「そっか、気をつけるんだよ…じゃあ俺、いくね」




隆琦はそう言い残してバイクへ跨ると派手な音を立てて去っていった。



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