嫌いの反対
黒く染まった心
ガチャ…
「ただいま」
"まだ"誰もいない家。
いつ全員が集まるかわからない家。
「つまんないの」
私は身をソファに投げた。
『災難だったな』
って誰かが言ってくれるのを待ってた。
冗談ぽく、でもちょっと心配そうに。
でもあいにく私にはそんな人はいなかったみたいだ。
あほらし。
冷めきった心にケッと笑う。
もういいや。
ズルズルと体を起こし、痛む体を労わりながらズルズルとベットへ移動する。
もういいや。