嫌いの反対
想ってるだけで彼女にこんな目に遭わされなくちゃいけないのか?
隆琦は咄嗟にそう思ったらしい。
女の子は服で見えないようなところに殴られていて、だから今まで気づかなかったんだって後悔した。
女の子が意識を手放したあと、彼女さんはフッと鼻で笑うのが目に焼き付いたらしい。
プルルルル…
タイミング良くなる彼女のケータイ。
去ってくれるんだと思ってた。
「もしもし?あー!井馬さん〜?やっだぁ私も寂しかったぁ〜ッ!!今日?…んー4万払ってくれたらいいよ!!…はあ?ホテル代くらい出してよね〜!ふふ、わかったわよ、じゃあ!」