嫌いの反対
微かに会話が聞こえて。
「彼氏くんとは上手くいってるの?」
「上手く行きすぎてるよ〜アハハ、なんていうか、邪魔者多すぎて私が省いちゃってるケド!!!!」
「じゃあそろそろじゃんね」
「やだなぁ〜私には雄二さんしかいないよ〜」
「僕の言うこと素直に聞いてるの可愛いな〜」
「ハハッ、今日は井馬さんの相手でしょ〜退屈〜、雄二さん、終わったら迎えきてね?」
「最初に金とって風呂行かせたら、すぐ連絡しろよ」
「分かってるってぇ〜!!!!」
…意図が、見えなかった。
なぜ隆琦と付き合ってるのかぐるぐる脳内をフル回転させて考えたけど、隆琦にも分からなかったらしくて。
その次の日別れを切り出したって。