嫌いの反対


「嫌い、じゃないの?」

「ブー、不正解。

答えは無感情だよ、好きも嫌いも思わない。」




そう言う隆琦の私をみる目は柔らかく、それを理解する頭までは私は持ち合わせてないらしく。




「ん?」



と聞き返すだけで限界だった。





「んーいいよ行こう」



涙が枯れた私の手を引き、手を繋いで倉庫へ戻る。




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