嫌いの反対
「あ?お前らなにしてんだ?」
倉庫の前には待ちくたびれたように波留多が待っていて。
…やっぱり波留多も心配してるんじゃんと心のそこでクスクス笑う。
そんな波留多をみて
「波留多と同じ気持ちになっちゃった〜」
と笑い流す隆琦。
よく分からないけどこれはなんの会話をしてるのかな?
波留多には意味が通ったらしく顔を最大級に顰める。
…どこに怒る要素があったのこれ。
そう思う余裕は見事なまでになくて、私は波留多に引き寄せられた。
「あらまー独占欲強い男は嫌われるよ?」
「うっせーよバーカ!!!!」
そんな会話をしながら仲良く3人で倉庫の中に入っていった。