嫌いの反対
「えー元はと言えばね!?…」
「咲良ちゃん一人で行かせるのは僕も却下〜」
ひょこっと会話を挟んできたのは守。
眉をたらせて心配そうにこちらを見つめてきていて。
「言ったろ、お前を信じられなかったのは黄竜の幹部の奴らでお前を受け入れたのは俺らだって」
波留多は目を見据えてそう言うけど…私は不安でたまらない。
「まあとりあえず、日時の指定と場所の考慮だよね。さすがに倉庫はないでしょ」
守と同じく眉を垂らせた零の一言で私たちは動き出した。