嫌いの反対
歩いていく進行方向には
「よぉ?星龍の総長サァン?」
…まあこいつらも鋼のメンタルだ。
あんだけ派手に花瓶を割っても決着つけようとか言ってくるし、今もこうして目の前にいる。
「よぉ、黄竜の幹部が揃いもそろってなんの用だ?」
「俺はただ忠告しようと思っただけだ」
「忠告を受けるのはおめえらだと思うけどな」
波留多のその言葉に祐亮は顔を顰める。
「この女が嘘ついてねぇって言いてえのか?」
「ああそうだよ、おめーらバカだから気づかねえみてぇだけどな」